【眠れるラプンツェル】山本文緒
今日は、本の中の映画を紹介します。
この小説は、結婚6年目の退屈な暮らしを好む専業主婦が
1人の少年と関わることで、その平凡な生活が一変する様子を描いた
恋愛長編小説です。
小説の中に登場する映画の紹介をする前に、まずは抜粋を
紹介します。
一番隅の機械に 向かい、コントローラーを動かしている男の子。ルフィオだ。
私は声に出さず、彼の名前を呼んだ。ルフィオったら、こんな時間にこんな所で何してるのよ。
これを見て、もしかして?と思った方もいるかもしれません。
私もこの本を始めて呼んだとき、なぜあえてルフィオにしたんだろう。もしかして?と思っていました。そして、そのあとに出てくる場面で予感は確信に変わりました。それがこの文章。
もちろん、ルフィオなんて名前ではない。私が勝手にそう呼んでいるのだ。以前見た「フック」という映画に脇役で出ていた男の子に、あの子は感じが似ている。映画の中のルフィオという名の男の子は、特に恰好がいいというわけではない。比較的重要な役ではあったけれど目立つ役ではなかった。
そうです。映画「フック」が今日の「本の中の映画」です。
私は、母の影響で小さいころからこの「フック」という映画が
大好きでした。ルフィオは私も思い入れのあるキャラクターだったので、まさかこんなところでその名前がでてくるとは思わず、
とても感動したのを覚えています。
記録しておかないとどの本だったか忘れてしまいそうだったので、
書いておこうと思います。
フックの紹介もしたいのですが、それはまたの機会に。
では、また。